🇺🇸米国株、失業保険申請減で2022年以来の大幅反発(8/12)
Weekly Bites!(8/12) by WoodstockWoodstockユーザーの皆さんに向けて、サービスのアップデートや今人気の銘柄などの情報をお届けします。
目次
先週の決算結果
🇺🇸米国株、失業保険申請減で2022年以来の大幅反発(8/12)
今週の決算予定 (2024.8.12 〜)
200円からの株取引、始めました。Woodstockが大幅リニューアル🎉
#先週の決算結果
先週決算発表のあった注目企業の決算結果をまとめました。アナリストの予想を上回ればビート、下回ればミスとなります!
上から、$DIS:ディズニー、$ABNB:エアビーアンドビー、$UBER:UBER、$SMCI:スーパーマイクロコンピューターとなります。
#🇺🇸米国株、2022年以来の大幅反発
Traders work on the floor of the New York Stock Exchange (NYSE) in New York, US. Photographer: Michael Nagle/Bloomberg
8日の米国株式市場は、大幅な反発を見せました。特に注目すべきは、市場予想を大きく下回る新規失業保険申請件数です。これにより、先週発表された弱い雇用統計を受けて高まっていた景気減速懸念が後退し、不安が改善するとみられています。結果として、主要株価指数は軒並み上昇しました。
上段:新規失業保険申請件数、下段:新規失業保険申請件数の4週移動平均出所:米労働省
主要指数と個別銘柄の動向
先週8日、S&P500種株価指数は2.30%上昇と、2022年11月以来の大幅高を記録しました。ダウ工業株30種平均は1.76%、ナスダック総合指数は2.87%の上昇と、いずれも力強い上昇を見せました。
S&P500指数 雇用データにより経済への懸念が和らぎ、株価が上昇
特に、大型ハイテク銘柄で構成されるナスダック100指数は3.1%上昇と、市場全体を上回る上昇率となりました。 個別銘柄では、エヌビディアがハイテク株の上昇を牽引し、イーライリリーは好調な肥満症治療薬を背景に強気な業績見通しを示したことで急伸しました。 小型株で構成するラッセル2000指数も2.4%上昇しており、市場全体の上昇が幅広いセクターに及んでいることがわかりますね。
失業保険統計がもたらした安心感
今回の新規失業保険申請件数は、前週比で約1年ぶりの大幅減となり、市場予想を大きく下回りました。 7月の雇用統計が弱い内容だったことを受け、労働市場の減速が過剰に進んでいるとの懸念が出ていましたが、今回の失業保険統計はそうした懸念の緩和につながると市場は解釈したようです。
インディペンデント・アドバイザー・アライアンスのクリス・ザッカレリ氏は、「失業保険申請件数が予想を下回ったという良いニュースがあった」と指摘し、月初めに始まったパニック的な売りが行き過ぎだった可能性を示唆しています。
しかし、インタラクティブ・ブローカーズのスティ ーブ・ソスニック氏は「この日の数字で景気後退懸念が消えたと言えるだろうか。それは絶対にない。」とコメントし、今回の失業保険申請件数の減少だけで景気後退懸念を払拭するには不十分であると主張。依然として市場の楽観的な見方に慎重な声もあるようです。
金利、為替、原油への影響
・債券市場: 一方で、債券市場では、失業保険申請の減少が年内の積極的な利下げ観測を後退させ、米国債は続落しました。特に、30年債入札は需要が振るわず、最高落札利回りが入札前取引水準を上回る結果となりました。
利下げがすぐには起こらないと見られると、現在の高い金利が続く可能性が高まります。そのため、投資家は他の投資先を探し始め、米国債を売る動きが強まります。これが米国債の価格が下がり続ける原因です。市場は利下げによって債券の価格が上がることを期待していたため、利下げの可能性が遠のいたことで失望が広がり、米国債が売られているのです。
ナットアライアンス・セキュリティーズの国際債券責任者、アンドルー・ブレナー氏が「またしても、ひどい入札だった」と評していることからも、その深刻さがうかがえます。
・外国為替市場: 円は対ドルで下落に転じました。 これは、米国の失業保険統計が発表され、市場がリスクオンに傾いたためと考えられます。 朝方は円高方向に動いていたものの、失業保険申請の減少を受け、一転して円安方向に動いたことから、この統計が市場に与えたインパクトの大きさが伺えます。
・原油市場: 原油先物相場は3日続伸しました。 これは、株式市場の回復基調や、リビア最大の油田の生産停止などが原油価格を押し上げたと考えられます。 市場心理の改善は、リスク資産である原油の価格上昇を後押しする傾向があります。
・金市場: 金スポット価格は6日ぶりに上昇しました。 これは、失業保険申請件数の減少が、金市場にも安心感を与えた可能性があると考えられます。 金は安全資産とされており、市場心理の改善は、金価格を押し下げる傾向があります。
🇯🇵日経平均株価の反発も
先週日経平均株価は記録的な下落をした後、一転して過去最大の上げ幅を記録しました。これは、様々な要因が複合的に作用した結果とみられます。
まず、アメリカの経済指標に対する警戒感が和らいだことが挙げられます。 今月初めに発表されたアメリカの経済指標が市場予想を下回り、アメリカ経済の先行きに対する懸念が広がっていました。例えば、先月のISM製造業景気指数は46.8に低下し、雇用低下で景気後退懸念が浮上していました。しかし、8月5日に発表されたISM非製造業の景況感を示す指数が市場予想を上回ったことで、過度な警戒感はいくぶん和らぎました。
次に、為替市場において円高の進行が一服したことも、日経平均株価の上昇を後押ししました。 アメリカ経済の先行きに対する警戒感が和らいだことを受け、ドル買い戻しの動きが広がりました。5日には一時1ドル=141円台まで円高ドル安が進みましたが、6日には一時1ドル=146円台まで円安方向に動きました。これに伴い、輸出関連銘柄を中心に買い注文が膨らみました。
日銀内田副総裁『市場不安定な状況で利上げしない』
7日、日銀の内田真一副総裁は北海道函館市での講演で、「金融市場が不安定な状況下では、利上げは行わない」と発言しました。この発言は、市場に大きな影響を与え、円の売却と株式市場の一時的な上昇幅縮小に繋がりました。
日銀の内田真一副総裁Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg
この発言は、市場の不安定な状況が、日銀の経済・物価見通しや2%のインフレ目標達成の見通しに影響を与える可能性を考慮してのものとみられます。
内田氏は、輸入物価の上昇は主に円安が原因であり、円安が修正されれば輸入物価を通じた物価上昇のリスクも小さくなると指摘しました。また、円安の修正が政策運営に影響を与えると述べました。植田総裁が追加利上げを発表した際、経済や物価の動向が予想通りであれば金利をさらに引き上げると述べましたが、内田氏は、最近の株価や為替の大きな変動が見通しに影響を与えると説明しました。その結果、見通しやリスクが変われば金利の方針も変わると語りました。米国経済については、内田氏はソフトランディング(穏やかな経済減速)の可能性が高いと考えており、日米の経済の基礎的条件が大きく変わったとは思えないと述べました。また、米国の単月の経済指標に対する市場の反応が過剰だとの認識を示しました。
内田副総裁の発言が市場に与えた影響としては、以下の2点が挙げられます。
外国為替市場: 7日の東京外国為替市場では、内田氏の発言を受けて円の売り戻しが強まり、対ドルでは一時147円90銭と2.5%下落し、週初からの上げを解消する場面がありました。
株式市場: 東京株式市場では日経平均株価の上昇幅が一時1100円を超えたが、内田氏の会見中に徐々に上げ幅を縮めるなど不安定さも残りました。
大和証券の末広徹チーフエコノミストは、「内田氏の講演では足元の金融市場の不安定化が利上げパスに影響することをはっきりと示した」と指摘「明らかにハト派的であり、急速に市場センチメントが回復するようなことがなければ、9月、10月の追加利上げの可能性は低い」との見方を示した。
内田副総裁は、日銀生え抜きの副総裁として昨年3月に就任し、植田体制下で金融政策運営の要と言える存在です。 そのため、市場関係者は内田副総裁の発言を、日銀全体の意向を反映したものとして受け止めていると考えられます。
内田副総裁の「市場が不安定な状況下では利上げを行わない」という発言は、市場に日銀が市場の安定を重視しているというメッセージを送り、実際に市場に影響を与えたと言えるでしょう。
今回の株価上昇は、あくまで前日の記録的な下落に対する自律反発の側面も強く、市場関係者の間では、アメリカの景気減速懸念や金融市場の不安定な状況に対する警戒感は根強いという見方が少なくありません。 今後、日経平均株価が上昇基調を維持できるかどうかは、アメリカの経済指標や金融政策、そして日銀の金融政策など、予断を許さない状況が続きそうです。今週も主要な経済指標がいくつか発表されるため、注視していく必要がありそうです。
参照:
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240806/k10014538541000.html
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-08-07/SHS25ST1UM0W00
https://www.cnbc.com/2024/08/07/bank-of-japan-wont-raise-rates-when-markets-unstable-deputy-governor-says.html
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-08-08/SHWGBBDWRGG000
https://www.japantimes.co.jp/business/2024/08/07/markets/boj-dovish-signal/
#今週の決算スケジュール (2024.8.12〜)
今週は以下の企業が決算を発表予定です。
CISCOやDoleなどは、日本でも馴染みのある企業ですね。
(©️Earnings Whispers @eWhispers Xより)
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