Weekly Bites! 🍩 vol.2 | 唯一奮闘するMETA & 雇用市場で何が起こってる?
#みんなのトレード
woodstock.clubアプリ上で、先週(1/29-2/4)売買された銘柄ランキングはこれだ!
#直近の決算
ビッグテックの多くの企業が決算を発表!これらの企業は市場全体への影響も非常に大きいので注目が集まりました。結果はというと... (BEAT!は、決算が予想よりもよかった時、MISS...は予想より悪かった時、INLINEは予想通りだった時をそれぞれ意味しています。)
#気になるトピック
先週は、多くのビッグテックの決算があったり、FOMC(Federal Open Market Committee:連邦公開市場委員会の略で、米国の金融政策を決定する会合)や雇用統計の発表があったり、 株式市場にとっては、いろんな話題のあった一週間でしたね!
#1 唯一奮闘するMETA
先週、GAFAM各社が決算を報告しました。ほとんどの大手ハイテク企業が決算を大き外し株価も苦戦する中、METAだけは、株価が22%上昇し1日の動きとしては過去10年で最大となりました。
では、METAの決算の何がそんなによかったのでしょうか?市場は次のように好感視したと思われます。1) 管理職やそのレイヤーの社員のレイオフによる、人件費の削減及び人員配置の効率化(レイオフにより約11000人が影響を受けました) 2) グループ全体とフェイスブック単体でもDAU(デイリーアクティブユーザー)の成長、中でも”リール”が大幅なエンゲージメントを牽引 3) 収益性に焦点を当て効率化に注力 の3点です。
*2) リール(Reels)とは 2020年8月5日にリリースされた最長90秒の縦型動画を作成・発見できる機能。 スマホの全画面に表示される縦型の動画を最大90秒の尺で投稿できます。
METAの決算発表によると、広告在庫(インプレッション)数は23%増加した一方で、広告単価は22%減少したと述べています。
第4四半期、当社のサービス全体で配信された広告の総インプレッション数は23%増加し、広告単価は22%減少しました。インプレッションの増加は、主にアジア太平洋地域とその他の地域が牽引しました。前年同期比で価格が低下したのは、特にマネタイズの低い地域からのインプレッションの伸びが強かったことと、広告主の需要の低下、及び為替レートの下落が主な要因です。
広告在庫が増える一方で広告単価が下がるという、この2つは相反するように見えるかもしれませんが、実際これはMETA及び広告主にとっても大きなプラスになります。なぜかというと、当然、広告主は手頃な価格でより広いリーチ(DAUの成長)を提供するプラットフォームで広告を出したいと思うからです。
“リール”はうまくいってます。視聴者はTiktokのようなAIが推薦してくれる短尺動画を見るのを楽しんでいますし、クリエイター側としても自分の動画を他のプラットフォームにも(例えば、TikTokとリール両方に)投稿できるというメリットがあります。METAはこの”リール”を大幅に改善し、広告インプレッションを急増させています。マークザッカーバーグ氏は、”フィードと比較して、リールは広告効率という意味では低いため、ユーザーがタイムラインに目を向けずリールばかりを見ていると、タイムラインからの機会損失にも繋がり、短期的には収益にとってはマイナスです。” と釘をさしてはいますが。
また、マークザッカーバーグは今回の決算で「METAVERSE」について7回しか言及していません。(一方で「効率性」と「収益性」については合計が50回も触れています。)
ハードウェアやメタバースに大きな賭けをする同社が、まだ危機を脱したとは言えませんが、効率性と収益性向上への明確な道筋を見出したのは確かです。
#2 雇用市場で何が起こってる?
FOMCでの25bpsの利上げと、パウエル議長による「最終金利に達するにはあと2回(3月と5月)の利上げが必要」とのややハト派的な発言を市場は好感していました。しかし、金曜日に発表された雇用統計は、非農業部門雇用者数が予想を大きく上回り(非農業部門雇用者数:51万7000人増、予想:18万8000人増)、市場に衝撃を与えました。FRBがインフレ対策として次に何をするのか、その不確実性が高まったため、S&Pは-1%、Nasdaqは -1.6%で金曜日を終えました。2022年からずっと続いている大幅な利上げにもかかわらず、雇用市場がこれほど好調なんだとしたら、FRBはインフレを抑制できるのでしょうか。これだけ多くの人が雇用されているのだとしたら、リセッションは本当に来るのでしょうか?はっきりしているのは、FEDの金利政策が労働市場に与える影響は限定的であるようで、それが不確実性を生んでいるということです。
出典:https://www.bls.gov/news.release/empsit.nr0.htm
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