半導体とは何かを振り返る。今後はどうなる?
今月はインテルCEOの退任、米中の半導体規制、ChatGPT最新版の発表など半導体・AI関連の話題がつきません。NVIDIAをはじめとする半導体について振り返り、今後の動向について解説します。
本記事では、投資アプリを運営するウッドストック経済部が
・最近半導体ってどうなの?
・半導体ってどこの誰が作ってる?
・半導体は今後どうなっていく?
という方への疑問を持った方に向けて、半導体について掘り下げていこうと思います。
(*本記事は現状を分析した筆者個人の見解を述べるに留まり、決して株のアドバイスや株価の将来を保証するものではありません。)
目次
インテルCEO退任 米中は半導体規制
半導体ってそもそも何?
半導体の今後
米国半導体関連銘柄
インテルCEO退任 米中は半導体規制
今月は、インテルCEOの退任、米中の半導体規制、ChatGPT最新版の発表など半導体・AI関連の話題がつきません。NVIDIAをはじめとする半導体について振り返り、今後の動向についてみていきます。
インテルCEO退任
ゲルシンガー氏は2021年にインテルの再建を期待されて就任しましたが、AI研究の波に乗れず、業績低迷が続きました。特にAI向け半導体の開発で遅れを取り、2024年7月から9月までの決算では166億3900万ドル(約2兆5000億円)の赤字を計上しました。インテルの株価は年初来下がり続けています。
米国は中国に対して半導体規制
また、米国商務省は2024年12月2日に中国企業140社を「エンティティ・リスト」に追加しました。このリストに掲載された企業は、米国からの半導体製品全般の禁輸措置の対象となります。バイデン政権は、中国がAI技術を進展させることで米国の軍事的優位性が脅かされることを懸念しているようです。
ChatGPT o1 Pro発表
OpenAIは月額約3万円の「ChatGPT Pro」を発表しました。Proプラン専用の「o1 proモード」では、数学や科学、コーディングなどの分野で高精度な回答を提供。月額3万円という従来の10倍の値段もあり、話題となりました。
AI研究には欠かせない存在である半導体。しかし、そもそも半導体とは何かをご存知でしょうか。少し掘り下げてみようと思います。
半導体ってそもそもなに?
半導体とは、電気を通す金属(導体)と通さないゴム(絶縁体)の中間的な性質を持つ材料で、主にシリコンが使われます。また、これを利用して作られたトランジスタや集積回路も「半導体」と呼ばれることがあります。半導体は、情報を記憶したり、計算や論理処理を行ったりする機能を持ち、電子機器の「頭脳」として重要な役割を果たしています。
最近よく聞くのはAI向けに設計された半導体(以下、「AI半導体」)です。AI半導体は、普通の半導体と比べて、特定の用途に特化して設計されている点が最大の違いです。
一般の半導体は、汎用性が高く、幅広い計算やデータ処理に対応するように作られています。一方でAI半導体は、膨大な計算量を必要とするAI技術、特に深層学習や言語処理のような高度なタスクを効率的に実行するために設計されています。NVIDIAのGPUがこれに当たり、ChatGPTにもこのAI半導体が使われていると言われています。
半導体の100年の歴史を簡単に振り返って見る
始まりは真空管(1900年代初頭)
最初は「真空管」という、電球のような大きな部品を使っていました。ラジオやテレビの中に入っていて、電気を制御する役割を果たしていましたが、壊れやすく、大きくて重いという問題を抱えていました。
革命的な発明、トランジスタの誕生(1950年代)
1947年、画期的な発明が生まれました。真空管の代わりとなる「トランジスタ」です。小さくて壊れにくいトランジスタの登場により、電子機器は急速に小型化されました。代表的な例が、SONYのトランジスタラジオです。持ち運びができるラジオは、当時の人にとって衝撃的だったのではないでしょうか。
パソコンの時代の幕開け(1970年代)
1971年、インテルが世界初の「マイクロプロセッサ」を開発しました。もともとは電卓用に作られたものでしたが、これが後のパソコンの基礎となりました。この発明により、コンピュータは徐々に一般家庭にも広がっていくことになります。
暮らしの中に浸透していく半導体(1980年代〜)
1980年代に入ると、半導体技術は私たちの生活をさらに便利にしていきました。1980年には、データを保存できる「フラッシュメモリ」が発明されました。1983年には任天堂のファミコンが発売され、家庭用ゲーム機が大きなブームを巻き起こしました。1993年には青色LEDが実用化され、今では一般的となったLED照明の基礎が築かれました。
スーパーコンピュータで世界をリード(2000年代〜)
2000年代に入ると、日本の半導体技術は世界的な成果を上げます。2002年には「地球シミュレータ」が世界最速記録を達成し、2011年にはスーパーコンピュータ「京」が世界一の座に輝きました。
徐々にNVIDIAの影が(2010年〜)
現在、半導体は自動運転車やAI(人工知能)の発展に欠かせないチップとなっています。2010年頃までは「インテル入ってる?」でお馴染みのインテルが半導体市場を席巻していました。しかし、ニッチなゲーム市場で人気だったNVIDIAの半導体がどんどん入れ替わるようになっていきました。
AIで半導体需要が急増(2020年〜)
2021年にOpenAIからCHatGPTがリリースされ、AIブームに火がつきました。NVIDIA(エヌビディア)のGPUはどうやらAI開発に最適だぞと目をつけられ、エヌビディアの株価はAI需要とともに急激な増加を見せました。
12月9日現在、エヌビディアの時価総額は1位のアップルに次ぐ2位。インテルとエヌビディアの株価は30倍以上の差がついています。
しのぎを削る半導体メーカー
半導体メーカーは、主に「ファブレス企業」、「IDM(Integrated Device Manufacturer、垂直統合型デバイスメーカー)」、「ファウンドリー企業」の3つに分類され、それぞれが特定の分野で世界的なシェアを持っています。
ファブレス企業は、自社で製造設備を持たず、設計に特化した企業です。アメリカのクアルコム(Qualcomm)やエヌビディア(NVIDIA)などが代表的で、スマートフォン向けの通信チップやプロセッサ、グラフィックスプロセッサ(GPU)などを設計しています。
IDM企業は、設計から製造までを一貫して行う企業です。インテル(Intel)や韓国のサムスン電子(Samsung Electronics)、日本のルネサスエレクトロニクスなどが該当します。インテルはパソコン向けのプロセッサで高いシェアを持ち、サムスン電子はメモリチップの分野で世界をリードしています。
ファウンドリー企業は、他社からの委託を受けて半導体を製造する専門企業です。台湾のTSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company)がこの分野で世界最大手であり、世界の半導体製造受託市場で約50%のシェアを占めています。TSMCはNVIDIAのGPUを製造しており、日本の熊本にも工場が建設中です。
また、韓国のサムスン電子もファウンドリー事業を展開しており、TSMCに次ぐ地位を持っています。これらの企業は、最先端の製造技術を駆使し、世界中のファブレス企業やIDM企業からの製造依頼に応えています。
最近では、アップルやアマゾンのようなビッグテック企業が自社で半導体開発を行う動きもみられています。
半導体業界の今後
米国の半導体産業は、今後数年間で大きな成長と変革を迎えると予測されています。特に、2022年に成立した「CHIPS and Science Act(CHIPS法)」は、国内の半導体製造能力を大幅に向上させるための重要な政策として機能しています。この法律により、米国の半導体製造能力は2032年までに203%増加する見込みであり、米国の市場シェアは2022年の10%から2032年には14%に拡大するとされています。
CHIPS法は、半導体製造業への補助金や税額控除を通じて、国内外の企業による投資を促進しています。これにより、インテルやTSMCなどの大手企業が数百億ドル規模の新工場建設を発表しており、これらの工場は米国の半導体製造拠点として重要な役割を果たすことが期待されています。例えば、TSMCはアリゾナ州に400億ドルを投じて新工場を建設する計画であり、この工場は2026年から3nmプロセス技術での生産を開始する予定です。
また、米国政府は半導体産業の強化だけでなく、サプライチェーンの脆弱性への対策も講じています。特に、中国との競争が激化する中で、米国は自国の半導体生産能力を高めることが経済的および安全保障上の重要な課題と認識しています。これに伴い、中国向けの半導体製造装置輸出が厳しく制限されており、この影響で中国企業は内製化を進めざるを得ない状況にあります。
米国の半導体産業は、今後10年間で劇的な成長を遂げると見込まれていると言えるでしょう。
以下に、半導体関連の銘柄をご紹介します。ウッドストックアプリでは全て200円から購入できます!
200円から購入できる半導体関連銘柄
1. エヌビディア(NVIDIA Corporation: NVDA)
エヌビディアは、グラフィックスプロセッサ(GPU)の設計で知られ、ゲーム業界のみならず、AIやデータセンター向けの高性能チップでも市場をリードしています。
2. インテル(Intel Corporation: INTC)
インテルは、世界最大級の半導体メーカーであり、主にパソコンやサーバー向けのマイクロプロセッサを設計・製造しています。近年は、データセンターやAI関連分野への進出も強化しています。
3. アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(Advanced Micro Devices, Inc.: AMD)
AMDは、CPUやGPUの設計・製造を行い、パソコンやサーバー向けの高性能プロセッサで市場競争力を持っています。特に、エヌビディアやインテルとの競争が注目されています。
4. クアルコム(Qualcomm Incorporated: QCOM)
クアルコムは、スマートフォン向けの通信チップやプロセッサを設計・供給しており、5G技術の分野で先進的な地位を築いています。
5. テキサス・インスツルメンツ(Texas Instruments Incorporated: TXN)
テキサス・インスツルメンツは、アナログ半導体や組み込みプロセッサの設計・製造を行い、幅広い電子機器向けに製品を提供しています。
6. ブロードコム(Broadcom Inc.: AVGO)
ブロードコムは、通信やデータセンター向けの半導体ソリューションを提供し、ワイヤレス通信やストレージ分野で強みを持っています。
7. マイクロン・テクノロジー(Micron Technology, Inc.: MU)
マイクロンは、DRAMやNAND型フラッシュメモリなどのメモリ製品を製造しており、データストレージ市場で重要な役割を果たしています。
8. アプライド・マテリアルズ(Applied Materials, Inc.: AMAT)
アプライド・マテリアルズは、半導体製造装置の大手メーカーであり、半導体ウェハー製造に必要な装置を提供しています。
9. KLAコーポレーション(KLA Corporation: KLAC)
KLAは、半導体製造プロセスの検査・測定装置を提供し、製造品質の向上に貢献しています。
参照
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN02CH60S4A201C2000000/
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD093ZL0Z00C24A8000000/
https://www.businessinsider.jp/post-298158
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR14EXU0U4A111C2000000/
https://jp.reuters.com/business/technology/Z3OGWUWIEFNZXM4YXP37X7LLYQ-2024-12-09/
https://news.yahoo.co.jp/articles/6959b10ba91108c8d3517ed2556ca5168d3d2a51
https://agus.co.jp/?p=7028
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