エヌビディア株価好調 アナリスト強気予想
2日、米半導体大手エヌビディアの時価総額が3兆8600億ドルに達し、マイクロソフトを上回り時価総額ランキングで首位に返り咲きました。AI分野での牽引役としての期待と、AI用半導体の需要急増への見通しが株価上昇を後押ししています。
本記事では、米国投資アプリを運営するWoodstock経済部が
NVIDIA株価が上昇した理由は?
AI半導体株はまだまだ好調?
今後予想されていることは?
ということについてわかりやすく解説します。
(本記事は、公開情報に基づく分析および筆者の見解を示したものであり、その正確性や完全性を保証するものではありません。株価や企業の将来を保証せず、また特定の政治的立場や政策を支持・推奨する意図も一切ありません。投資判断や経済的判断は、ご自身の責任で行ってください。)
目次
NVIDIA 再び世界一の企業に 時価総額3兆8600億ドル
AI半導体市場 専門家は強気予想
フアンCEO 「AIインフラ整備は始まったばかり」
輸出規制に揺れる半導体
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NVIDIA 再び世界一の企業に 時価総額3兆8600億ドル
2025年7月2日、米半導体大手エヌビディアの時価総額が3兆8600億ドルに達し、マイクロソフトの3兆6900億ドルを約4.3%上回って世界の時価総額ランキングで首位に返り咲きました。人工知能(AI)分野での牽引役としての期待と、AI用半導体の需要急増への見通しが株価上昇を後押ししています。
NVIDIAの過去1ヶ月の株価推移 / Woodstock
現在のランキング(2025年7月7日12:30現在)では、エヌビディアが1位、マイクロソフトが2位、アップルが3位(3兆1000億ドル)となっています。
時価総額世界ランキング / CompaniesMarketCap.com. (参照日:2025年7月7日)
エヌビディアの株価は6月25日に大きな転換点を迎えました。同日、株価は前日比4.3%高の154.31ドルで取引を終え、1月以来の最高値を更新しました。これは4月の安値から63%もの上昇で、時価総額は約1兆5000億ドル増加しました。年初にはディープシークの登場により株価が急落し、AI投資の減速懸念が強まっていましたが、その後の力強い回復により、再び時価総額で世界最大の企業となりました。
AI半導体市場 専門家は強気予想
エヌビディアの株価上昇のきっかけとなったのは、投資会社ループ・キャピタル・マーケッツがエヌビディアの目標株価を175ドルから250ドルに大幅に引き上げたことです。これは約6兆ドルの時価総額に相当する水準で、アナリストのアナンダ・バルア氏は「我々は次の生成AI普及の『黄金の波』に突入している」と指摘し、企業のAI投資が投資家の予想を上回る速さで伸びていることを強調しました。
バルア氏は、さまざまな分野の顧客による年間のAI支出が2028年までに2兆ドル近くに達すると予想しており、「エヌビディアのファンダメンタルズが現在の水準から拡大を続け得るというのは突飛に聞こえるかもしれないが、同社が中核技術の実質的な独占企業であり、価格決定力(および利益率)を有している点を忘れてはいけない」と記しています。
市場関係者の間では、AI市場に対する強気な見通しが改めて広がっています。バンク・オブ・アメリカは「2030年までに世界のデータセンター市場がおよそ1兆ドル規模になる」と予想しており、そのうち8000億ドルほどが生成AIやネットワーキング、ストレージインフラ向けになると分析しています。
米政府公表の最新統計によると、米企業でのAI普及率がまもなく10%台に突入する見込みです(2024年10-12月期には5.7%)。これは、電子商取引(EC)が小売市場で10%を占めるまでに24年かかったことと比較すると、AIの普及速度の速さが際立っています。
ルーミス・セイレスのアジズ・ハムザオグラリ最高投資責任者(CIO)は「エヌビディアは真の意味で唯一無二の存在であり、この先10年以上にわたってその地位を維持すると考えられる」と述べています。
フアンCEO 「AIインフラ整備は始まったばかり」
エヌビディアの成長を支えているのは、大口顧客からの継続的で積極的な投資です。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想の平均によると、マイクロソフト、メタ・プラットフォームズ、アマゾン・ドット・コム、アルファベットは、来年度に約3500億ドルの設備投資を計画しており、今年度の3100億ドルからの増加が見込まれています。これら4社は、エヌビディアの売上高の40%余りを占める重要な顧客となっています。
マイクロソフトだけでも、AI関連の処理要求が前年同期比で5倍以上に増加しており、AIの実用化が急速に進んでいることを示しています。年初はディープシークの登場により投資削減への懸念が広がっていましたが、現在では米国の大手テクノロジー企業がコンピューティングインフラへの投資を一段と増やしています。
6月25日に開催された株主総会では、ジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)が投資家に対し、需要の強さが続いていると改めて説明しました。フアン氏は「我々は10年間にわたるAIインフラ構築の始まりにいる」と述べ、世界各地でソブリンAI(国家手動で開発するAI)への需要が高まっていることを強調しました。また、コンピューター業界は今、AIインフラの大規模な刷新の始まりに過ぎないとの見解を改めて示しました。
エヌビディアをはじめとするAI関連機器メーカーに対する強気姿勢は、年初に見られた動きとは対照的です。エヌビディアの好調に牽引され、他のハイテク株も堅調に推移しており、メタ・プラットフォームズは14%増の1兆8600億ドル、ブロードコムは13.9%増の1兆3000億ドル、アマゾンは7%増の2兆3300億ドルと、いずれも時価総額が増加しました。
輸出規制に揺れる半導体
米資産運用大手ウェッドブッシュ・セキュリティーズのアナリストは「我々はエヌビディアとマイクロソフトの時価総額がこの夏には4兆ドル規模に達すると予想している。向こう18カ月では5兆ドルの達成に焦点が移るだろう」と述べています。同アナリストは「このハイテク強気相場はまだ初期の段階で、それを主導しているのはAI革命だ」と指摘し、今後も継続的な成長が期待されるとしています。
一方で、エヌビディアの株価上昇を妨げ得るリスクも多く残っています。同社は半導体の製造を台湾積体電路製造(TSMC)に依存しており、トランプ大統領の貿易政策の影響に左右される可能性がある状況です。上乗せ関税を巡りトランプ氏が設定した90日の猶予期間は7月9日に終了する予定で、これが株価に与える影響が懸念されています。
本日7日、トランプ政権は中国への技術流出を懸念し、エヌビディア製AI半導体のマレーシアとタイへの輸出規制を計画しているとの報道もありました。まだ草案段階の規制ですが、半導体の輸出規制に本腰を入れてくる様子が伺えます。
また、エヌビディアの大口顧客が今後数年に支出方針を変更する可能性も否定できません。企業の中には、自社での半導体開発に取り組み、エヌビディア依存から脱却しコスト削減を図る動きも出ています。ポーレン・キャピタル・マネジメントのダン・ダビドウィッツ最高投資責任者(CIO)は、「エヌビディアの株価の高さ(=バリュエーション)が今後も正当化されるかどうかは、企業としての成長がどこまで続くかにかかっている。」と慎重な見方をしています。
現在、エヌビディアの株価収益率(PER)は向こう1年間の予想利益ベースで32倍となっており、S&P500種株価指数の22倍と比較すると割高な水準にあります。しかし、AI市場の急成長と同社の独占的地位を考慮すれば、今後もその成長ストーリーは続くと多くの専門家が予想しています。
今年の始めは悲観的なムードだった半導体が返り咲きました。業績だけで見れば好調なNVIDIAですが、トランプ政権による輸出規制の動向によってその株価は大きく左右されるでしょう。NVIDIAだけでなく、AI半導体の今後の動向に注目が集まっています。
参照:
ロイター通信. (2025年7月3日). 米エヌビディア、世界時価総額ランキングで首位に返り咲き.
https://jp.reuters.com/markets/world-indices/QIGVOSDFPBNIBCK37ACDS4PA5M-2025-07-03/ロイター通信. (2025年7月7日). トランプ政権、エヌビディア製AI半導体の輸出規制を計画-中国向け技術流出を警戒.
https://jp.reuters.com/economy/industry/F7QXK3TRRRI5DMNEJ2YEZSJUHQ-2025-07-07/Bloomberg. (2025年6月27日). エヌビディア、株価急伸で時価総額4兆ドルが視野に-顧客の支出継続.
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-06-27/SYIM8XT0AFB400日本経済新聞. (2025年6月25日). NY株ハイライト:NVIDIA最高値、AI普及で次の黄金の波.
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL25DES0V20C25A6000000/Financial Times. (2025年6月26日). Nvidia shares hit record high on renewed AI optimism.
https://www.ft.com/content/926f1d7b-48d8-46ac-aca7-9acb81e02c13CompaniesMarketCap.com. (参照日:2025年7月7日). Global Companies Market Cap Rankings.
https://companiesmarketcap.com/
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