エヌビディア H20に輸出規制 半導体株に影響
先週15日、トランプ大統領は輸出政策の下で、エヌビディアに対して新たなにH20チップの中国輸出も規制対象とすることを発表しました。これを受けエヌビディアの株価は約6%下落しました。
先週15日、トランプ大統領は輸出政策の下で、エヌビディアに対して新たなにH20チップの中国輸出も規制対象とすることを発表しました。これを受けエヌビディアの株価は約6%下落しました。
本記事では、米国投資アプリを運営するWoodstock経済部が
エヌビディアのH20とは
エヌビディアにとって重要な中国市場
半導体開発の行方
についてわかりやすく解説します。
(本記事は、公開情報に基づく分析および筆者の見解を示したものであり、その正確性や完全性を保証するものではありません。株価や企業の将来を保証せず、また特定の政治的立場や政策を支持・推奨する意図も一切ありません。投資判断や経済的判断は、ご自身の責任で行ってください。)
目次
エヌビディア 廉価版H20も輸出規制対象に
エヌビディアにとって重要な中国市場
半導体、開発する場所はどこへ
S&P500 をも上回る、ユーザー平均パフォーマンス!初心者でも安心、そのポートフォリオがそのまま買える!
エヌビディア 廉価版H20も輸出規制対象に
NVIDIAは、生成AIに欠かせない高性能チップを開発・販売するアメリカの半導体企業です。ChatGPTのようなAIを動かすには膨大な演算処理が必要で、そのための「頭脳」となるのがNVIDIAのGPU(グラフィックス処理装置)です。これにより、NVIDIAは近年、世界で最も価値ある企業の一つとして脚光を浴びました。
ところが、米中間の対立激化により、NVIDIAは板挟み状態にあります。アメリカ政府はこれまでも、中国の軍事やAI開発への技術転用を警戒し、NVIDIAのチップ輸出を制限。高性能GPUである「H100」は中国への販売が禁止されてきました。その規制をすり抜けるべく、NVIDIAはそれに代わる規制に引っかからない廉価版の「H20」というモデルを開発・輸出してきました。
しかし今月15日、トランプ前大統領の関税・輸出政策のもとで、H20チップにも突如として新たな輸出制限がかけられました。これにより、中国企業から受注していたH20チップの納品が不可能となり、NVIDIAは約55億ドル(日本円で約8500億円)の損失を見込むと発表。猶予期間もなく即時適用されたことで、同社の株価は1日で6.87%も急落しました。
この規制の背景には、中国の新興AI企業「DeepSeek」を抑える意図があるとみられます。DeepSeekは、NVIDIAのH20チップを使ってChatGPTに匹敵するAIモデル「R1」を開発しました。このR1モデルは「DeepSeekショック」と言われるほど世界に衝撃を与え、半導体関連かぶは軒並み急落したことは記憶に新しいです。
この事件がアメリカ側に危機感を与え、「低スペックでも先端技術に転用される恐れがある」として、さらなる規制強化に踏み切ったとみられています。
エヌビディアにとって重要な中国市場
NVIDIAにとって中国市場は極めて重要です。全体売上の約13%を占め、TikTokの親会社ByteDance(バイトダンス)やAlibaba(アリババ)、Tencent(テンセント)といった大手テック企業が主要な顧客です。そのため、H20チップに対する突然の規制は、単なる金銭的損失だけでなく、長期的なビジネス戦略にも影を落としています。
こうした状況を受けて、NVIDIAのCEOであるジェンスン・フアン氏はすぐに北京を訪れ、中国政府関係者との面会を重ねました。中国貿易促進委員会のトップや上海市長とも会談し、「中国との協力関係を今後も継続したい」と表明しています。さらに報道によれば、フアン氏は中国のAI企業DeepSeekの創業者とも直接会ったとされ、中国側との関係修復に尽力する姿勢を見せました。
一方で、アメリカ政府の対応は厳しさを増しています。H20チップ輸出規制には無期限のライセンス制が導入された上、取得方法も不明瞭で、今後のビジネスの見通しが立ちにくくなっています。NVIDIAは規制に対する懸念を公に示しており、幹部はブログで「過度な制限は世界のイノベーションと経済成長を損ねる」と警鐘を鳴らしています。
また、他の中国企業もAIチップの国産化を進めていますが、NVIDIAの製品は依然として性能・エコシステムの面で優れており、完全な代替は難しいと見られています。制限によってNVIDIAの影響力が薄れる一方で、中国側の技術自立が進むという、複雑な構図が浮かび上がってきています。
半導体、開発する場所はどこへ
今回のH20チップ規制と並行して、トランプ政権は貿易戦争をさらに激化させており、グローバル経済への影響も無視できません。世界貿易機関(WTO)は、こうした関税政策によって世界のGDP成長率が0.6ポイント、北米では1.6ポイント押し下げられるとの見通しを示しました。
こうした不確実性が投資家の不安を生んでおり、投資銀行Citi(シティ)はNVIDIAの目標株価を163ドルから150ドルへ引き下げました。背景には、アメリカ国内におけるデータセンター建設の鈍化もあります。今月で言えば、Microsoft(マイクロソフト)はオハイオ州での一部データセンター計画を停止発表しました。関税による経済不透明感や、OpenAIとの契約変更が影響しているとみられています。
一方で、NVIDIAには依然として強い追い風もあります。OpenAIが進める「スターゲートプロジェクト」では、400,000台のNVIDIA製GPUを使用した巨大データセンターがテキサスに建設される予定で、その価格は1台あたり3万〜7万ドル、システム全体で最大300万ドルにもなるとされています。さらに、GoogleやAmazonもそれぞれ750億ドル、1000億ドルのAIインフラ投資を続けており、NVIDIA製チップへの需要は継続すると見られています。
現在のNVIDIA株は約101ドル(4/21現在)で、2025年初頭の高値から26%も下落しています。しかし。アナリストは2026年までに1株あたり利益が4.53ドルに増えると予測しており、PER(株価収益率)が元の水準に戻れば株価は180ドルを超える可能性もあります。利益率の改善によっては、200ドルの大台も視野に入るとの見方もあります。
とはいえ、その成否は貿易政策や規制の行方次第です。世界的にAIが加速する中で、NVIDIAはまさにその中心に位置していますが、同時にその立場は極めて不安定でもあります。台湾からの移民であるCEOのフアン氏は、昨年「台湾こそAI開発の中心地である」と強調しました。トランプ氏の国内保護的な政策は、NVIDIAの気質的に大きな逆境となっています。
今後の技術と国際政治の動向によって、NVIDIAが再び世界をリードするテック企業として飛躍できるかどうか、その行方に注目が集まっています。
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