アルファベット株価 最高値を更新
Googleを傘下に持つアルファベットの株価は先週最高値を更新しました。先週Googleは量子コンピューター技術の向上、AI大手との大型契約を発表するなど大きな注目を集めたことも要因となっています。
(本記事は、公開情報に基づく分析および筆者の見解を示したものであり、その正確性や完全性を保証するものではありません。株価や企業の将来を保証せず、また特定の政治的立場や政策を支持・推奨する意図も一切ありません。投資判断や経済的判断は、ご自身の責任で行ってください。)目次
アルファベット株 堅調な伸び
量子コンピューター技術に前進
AI半導体とクラウドサービスの拡張がビジネスをさらに強化
アルファベットの成長は止まらない──決算にも注目
アルファベット株 堅調な伸び
アルファベットは「安定した実績」と「先端分野での成長期待」の両方を兼ね備えた企業としてたしかな実績を残してきました。
Google検索を軸とした確かな収益基盤を持ちながら、AIやクラウド、量子コンピューターなど将来を見据えた分野にも積極的に取り組んでおり、そうした多面的な強さが継続的な評価に繋がっています。
今月24日にはアルファベットの株価が一時262.02ドルまで上昇し、過去最高値を更新しました。直近1ヶ月間でも約6.6%の上昇を記録し、年初からの上昇率も36%を超えています。
アナリスト44人によるアルファベットの評価は「強い買い」となっています(Benzinga)。(*アナリスト評価は、特定の株式の取引を推奨するものではありません。)
業績面でも好調が続いており、収益は前年同期比で13%以上増加しました。検索広告やクラウドサービスの堅調な伸びが土台となり、これが株価の継続的な支えとなっています。また、株価収益率(P/E比)は現在28倍前後と、将来の成長が期待されるテクノロジー企業としては妥当な水準です。利益に見合った評価が株価に反映されていると考えられます。
さらに注目を集めているのが、金融機関や専門家からの強気な見方です。
米証券会社レイモンド・ジェームズは、アルファベット株の目標価格を210ドルから275ドルに引き上げ、「アウトパフォーム(市場平均を上回る)」の評価を継続しています。検索ビジネスの堅調さに加え、AI技術の活用が事業を押し上げると見られています。
カナダの国際銀行であるスコシアバンクも、OpenAIのブラウザ「Atlas」の登場といった新たな競争要因を踏まえたうえで、アルファベットには十分に対応できる柔軟性と技術力があると分析し、目標株価を310ドルと設定しています。
以上のような堅調さに加え、10月末にはGoogleによる量子コンピュータやAI開発に関する発表が相次ぎ、Googleの株価を押し上げたとみられています。
量子コンピューター技術に前進
Googleが開発した量子コンピューター用チップ「ウィロー(Willow)」が、スーパーコンピューターを大きく上回る性能を実現しました。「量子エコー」と呼ばれるアルゴリズムを用いた実験で、従来の最速マシンと比べて約1万3000倍も高速に計算を完了させたと報告されています。
今回の成果は再現性のある結果として科学誌『ネイチャー』に掲載され、信頼のある研究結果と評価されました。
量子コンピューターが実用化されれば、新薬の開発、気候予測、素材設計、金融リスク分析など、これまでにない規模と精度で問題解決が可能になると期待されています。Googleの研究チームは、こうした応用が5年以内に現実のものになる可能性があると見ています。
収益に直結する段階ではないものの、注目の量子コンピュータ技術において世界をリードしているというで評価されました。
AI半導体とクラウドサービスの拡張がビジネスをさらに強化
さらに注目を集めたのが、米AI企業アンソロピックとの大型契約です。アンソロピックはGoogle製のAI用半導体チップ「TPU(Tensor Processing Unit)」を100万個導入し、今後のAIモデルの訓練に活用することが発表されました。
この契約は数百億ドル規模に上ると言われており、AI分野でのGoogleの存在感が一段と高まる発表となりました。
これまでTPUはGoogle社内で主に使用されていた技術ですが、今回初めて外部企業への本格的な提供が始まったことで、新たなビジネスの柱としての可能性も広がっています。
加えて、Googleはクラウドサービス「Google Cloud」を通じて、アンソロピックに大規模なコンピューティングインフラを提供する予定とも発表。
現在半導体供給が逼迫している他社製品(たとえばNVIDIA製GPU)に代わる選択肢としても注目されており、今後も多くの企業がGoogleのクラウドに注目する可能性が高まっています。
アルファベットの成長は止まらない──決算にも注目
今回ご紹介したように、アルファベットの株価上昇の背景には、単なる好業績だけでなく、先端技術への積極的な取り組みと成果が挙げられます。
検索広告ビジネスを強固な基盤としながら、AI、量子コンピューター、クラウドといった未来の技術分野にも着実に手を広げており、その動きは市場からも高く評価されています。
アルファベットのQ3決算は今週10月29日(水)。大きな注目が集まっています
参考文献
Reuters Japan. 2025年10月24日. 「AI開発の米アンソロピック、グーグル製半導体を大量導入へ」. Reuters Japan(ジャパン版). https://jp.reuters.com/markets/global-markets/VCHSHAGTVBKCDLMQIFYU4BPXMI-2025-10-24/ Reuters Japan+1
Ward, Isabella. 2025年10月23日. 「グーグル、量子コンピューターで大きな前進-5年以内の実用化に期待」. Bloomberg Japan. https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-10-22/T4JHBKGP9VCZ00 Bloomberg.com
Investing.com. 2025年. 「Stock Analyst Ratings: Upgrades and Downgrades」. Investing.com – Analyst Ratings. https://jp.investing.com/news/analyst-ratings/article-93CH-1294706 investing.com
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