NVIDIAいよいよ決算:AI投資ブームの行く末は?(8/26)
Weekly Bites!(8/26) by WoodstockWoodstockユーザーの皆さんに向けて、サービスのアップデートや今人気の銘柄などの情報をお届けします。
目次
先週の決算
NVIDIAいよいよ決算:AI投資ブームの行く末は?
今週の決算予定 (2024.8.26 〜)
23の新銘柄をご紹介!(2024.8.26.本日から〜)
#先週の決算結果
先週決算発表のあった注目企業の決算結果をまとめました。アナリストの予想を上回ればビート、下回ればミスとなります!
上から、スノーフレーク(Snowflake) $SNOW、ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(Zoom Video Communications) $ZM、ターゲット(Target) $TGT、TJXカンパニーズ(TJX Companies) $TJX となります。
#NVIDIAいよいよ決算:AI投資ブームの行く末は?
今週の米株式市場では、29日朝(日本時間午前5時頃)に発表される半導体大手NVIDIA $NVDA の決算が、今後の市場動向を占う上で最も重要な材料となります。S&P500株価指数は、月初に急落したものの、再び史上最高値付近まで上昇しています。NVIDIAの株価は、最近の安値から30%超上昇し、年初来では約150%の上昇を記録しています。
Photographer: Dhiraj Singh/Bloomberg
AI投資は今後も続くのか?
企業はAIインフラとサービスの構築に数百億ドルを投じており、NVIDIAのようなAI関連企業は成長の見通しが確実視されています。ボヤ・インベストメント・マネジメントのリード・ポートフォリオ・マネジャー、エリック・スウォーズ氏は、「AIインフラの構築は完了までにはほど遠く、今後数年間に期待できる成長見通しは非常に明るい」と述べています。
しかし、一部ではAI投資がピークに達しているとの懸念も出ています。ハイテク株は最近売られたものの、経済成長が底堅く推移し、AIへの投資そのものが堅調に推移すると見られることから、押し目買いが入っています。
GAFAMなどの大企業はAI投資に積極性を見せる
マイクロソフト、アマゾン、アルファベット、メタなどの大企業は、AI関連への投資を積極的に行うことを強調しています。これらの企業は、AI技術への投資が不足するリスクを冒すくらいなら、むしろ過剰に支出すると述べています。オールスプリング・グローバル・インベストメンツのシニア・ポートフォリオ・マネジャー、ブライアント・バンクロンカイト氏は、「どう考えても、これほどの大企業にはリソースの限界がなく、AIを逃すと自社の優位性が危うくなると思えば、何年でもAIに費やすことができる」と述べています。
AIインフラ構築には莫大な資金かつ長期戦
AIインフラの構築には莫大な費用がかかり、長期にわたるプロジェクトです。生成AIインフラ企業のCEOとの会話を引用したニーダムによると、生成AIをサポートするために必要なデータセンターインフラへの投資は6兆ドルに達する可能性があるとのことです。UBSグローバル・ウェルス・マネジメントの米州担当最高投資責任者、ソリタ・マルチェリ氏は、2025年には大手ハイテク企業の設備投資が最大25%増加する可能性があり、これは特に半導体分野のAIイネーブラーにとってプラスに働くとしている。
モルガン・スタンレーは、AI支出が持続可能であると確信しています。アナリストのチャーリー・チャン氏は、エヌビディアの決算は「懸念を払拭し、AIサプライチェーン全体の株価回復を促すだろう」と予想しています。
AI支出の持続性に対する疑問
しかし、一部ではAI支出がAIハードウエア関連銘柄を押し上げ続けるのに十分かどうか疑問視されています。オールスプリングのバンクロンカイト氏は、「エヌビディアのバリュエーションは、収益基調の持続可能性を保証できるのであれば正当化できる。しかし支出している企業が支出を止めれば、そうした企業は報われる一方でハードウエア企業にはマイナス面しかないため、リスクは大きいと思われる」と指摘しています。
NVIDIAの決算に世界中が注目
先週はFRBパウエル議長が、「金融政策について調整する時が来た」と発言し、来月に利下げを行う見通しが高まりました。この発言を受け、ニューヨーク外国為替市場では、パウエル議長の発言を受けて日米の金利差の縮小が意識され、ドルを売って円を買う動きが進みました。これにより、本日26日正午には、1ドル=143円と円高となりました。
また、AI関連銘柄は今月初め、「期待されすぎではないか」との見方が広まり、一時下落傾向にありました。しかし、現在は持ち直し、史上最高値付近まで上昇しています。LSEGがまとめたエヌビディアのQ2決算に関する事前予想は、総収入が前年同期比2.1倍の286.05億ドルになる見通し。1株当たり利益(EPS)は2.4倍にあたる0.64ドルになるとみられています。
ここ1ヶ月ほど市場の乱高下は激しく、投資家は市場を占うための根拠をこれまで以上に欲しているかもしれません。NVIDIAの決算が好調であれば、「AIに未来はある」と評価され、不調であれば、「AIは期待されすぎ」と評価されることになるでしょう。いずれにしても、NVIDIAの今週の決算は、市場全体に大きな影響を及ぼすことになりそうです。
参照:
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-08-21/SIKHC6T0AFB400
https://jp.reuters.com/markets/us/XW6NJNZTMJJGJORJ5GFNSXUOQE-2024-08-25/
https://www.ig.com/jp/news-and-trade-ideas/nvidia-202405-7-earnings-report-preview-240821
#今週の決算スケジュール (2024.8.26〜)
今週は以下の企業が決算を発表予定です。
(©️Earnings Whispers @eWhispers Xより)
#Woodstockに新銘柄追加!(2024.8.26.本日から)
本日26日からWoodstockに新しく銘柄が23個追加されます🎊原子力発電所や医療機器企業など様々なセクターの銘柄がありますので、ご紹介させていただきます👇
個別株
1. $OKLO (オクロ)
$OKLOは、小型で安全な次世代原子力発電所を開発する企業。OpenAIのサム・アルトマン氏が会長を務める。高速炉技術と使用済み核燃料再利用技術により、クリーンで低コストなエネルギー供給を目指す。アメリカで初めて建設・運転許可申請が受理され、注目を集める。
2. $NTNX (ニュータニックス)
ニュータニックスは、企業のITインフラをシンプルにするクラウドサービスを提供しています。サーバーやストレージなどをまとめて管理できるのが特徴で、AIを活用したサービスも発表しています。複雑なIT環境を効率化し、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援します。
https://www.tipranks.com/news/why-nutanix-stock-is-down-24-today
3. $ALAB (アステラ・ラブス)
アステラ・ラボは、AIやクラウドコンピューティングの高速化に不可欠な接続ソリューションを提供する半導体企業です。データセンターの遅延解消に特化した技術を持ち、AmazonやGoogleなど大手クラウド企業を顧客に持つことで急成長を遂げました。AI関連銘柄として注目され、IPO初日は株価が大幅に上昇しました。
4. $CLSK (クリーンスパーク)
クリーンスパークは、ビットコインマイニング企業。低炭素エネルギー源を積極的に利用し、環境への影響を最小限に抑えつつ、エネルギー効率の高いマイニングを実現している。
https://mifsee.com/clsk/#toc2
https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-01-02/bitcoin-miner-cleanspark-clsk-to-launch-crypto-trading-desk-in-2024
5. $RIOT (ライオット・プラットフォームズ)
ビットコインやビットコインキャッシュ、ライトコインなど暗号通貨マイニングオペレーションの開発、ブロックチェーンテクノロジーエコシステムの構築・サポートに取り組む一方、ヒューマンライフサイエンス事業(アニマルヘルス事業を除く)から撤退した。
https://www.riotplatforms.com/
6. $DKNG (ドラフト・キングス)
ドラフト・キングスは、スポーツの試合にお金を賭けたり、ファンタジー・スポーツ(理想のチーム同士で対戦して賭博)を楽しめるオンラインプラットフォームを提供しています。アメリカではスポーツベッティングが合法化されつつあり、市場拡大とともに業績も急成長中。
7. $MMYT (メイクマイトリップ)
インド旅行者向けのオンラインサービスを提供する会社。航空券やホテル、ツアーなどを手軽に予約できるサービスを提供しています。新型コロナの影響で一時的に落ち込んだ旅行需要も回復傾向にあり、業績も好調。インドの旅行市場拡大とともに、さらなる成長が期待されています。
https://www.nikkei.com/nkd/company/us/MMYT/
公式サイト : https://www.makemytrip.com/hotels/?cmp=Disp_Admitad_DH&source=a26af5110bfd3b9aed500af697a66484_58_
8. $ROOT (ルート)
Rootは、テクノロジーを活用した保険持株会社です。モバイルアプリを通じて顧客を獲得し、運転データに基づいた自動車保険の価格設定を行います。テレマティクスやデジタル技術を駆使して、保険業務全般を効率化しています。
9. $VKTX (バイキング・セラピューティクス)
バイキング・セラピューティクスは、代謝及び内分泌障害の治療薬の開発に注力する臨床段階のバイオ医薬品会。今年、肥満治療領域における研究開発の成功により、時価総額を大きく伸ばしました。ノボ・ノルディスクとイーライ・リリーが肥満薬の市場を席巻する中、現れた期待の新星とも。
10. $JANX (ジャナックス・セラピューティクス)
ジャナックス・セラピューティクスは、がん免疫療法の分野で新しい治療薬を開発しているバイオ医薬品企業です。特に、T細胞エンゲージャー(免疫システムのT細胞を活性化し、特定の癌細胞を直接攻撃させる治療法)を用いた癌治療薬を開発中。前立腺癌や大腸癌などの難治性癌に対し、精度の高い免疫治療を目指しています
11. $CPNG (クーパン)
韓国版Amazonと例えられるEコマース企業。食品から家電まで幅広い商品を扱い、迅速な配送と顧客満足度の高いサービスが特徴。韓国では「ロケット配送」と呼ばれる翌日配送サービスが人気で、Eコマース市場を牽引。今年に入り、日本商品を韓国に届けるサービスを開始。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000086242.html
https://www.kedglobal.com/e-commerce/newsView/ked202406130015
12. $AI (C3.ai: シースリー・エーアイ)
C3.aiは、企業向けAIをソフトウェアを提供する会社。顧客企業が自社のデータを使って、業務効率化や意思決定支援など様々なAIアプリケーションを開発・運用できるプラットフォームを提供しています。エネルギー、製造業、金融など様々な分野の顧客を持っています。
13. $IOT (サムサラ)
サムサラは、車両や機器のデータを収集・分析し、業務効率化や安全向上を支援するクラウド型IoTプラットフォームを提供する企業です。運送会社や建設会社など、様々な業種で活用されており、車両の位置情報や運転状況、機器の稼働状況などをリアルタイムで把握できます。
14. $KVYO (クラビヨ)
クラビヨはAI駆動型のマーケティングオートメーションプラットフォームを提供。このプラットフォームは、eコマース事業者が顧客データを収集・分析し、パーソナライズされたマーケティングキャンペーンを展開することを可能に。クラビヨのAIは、大量の顧客データを学習することで、より精度の高い予測とパーソナライゼーションを実現
15. $PAAS (パン・アメリカン・シルバー)
パン・アメリカン・シルバーは、カナダに本社を置く、銀を中心に金や銅なども生産する資源開発企業です。南北アメリカ大陸に複数の鉱山を保有・運営しており、カナダ、メキシコ、ペルー、ブラジル、ボリビア、チリ、アルゼンチンで鉱山を運営。銀及び金の採掘及び探査、鉱山開発、採掘、加工、精製と再生などの関連活動を行う。
https://finance.yahoo.co.jp/quote/PAAShttps://panamericansilver.com/
16. $MNDY (マンデー・ドット・コム)
マンデー・ドット・コムは、イスラエルの企業で、チームでの仕事管理をシンプルにするクラウド型ツール「monday.com」を提供。プロジェクト管理、タスク管理、コミュニケーションなど、様々な業務を一つのプラットフォームで管理でき、業務効率化に貢献します。
17. $ALNY (アルナイラム・ファーマシューティカルズ)
RNA干渉技術を用いて遺伝子疾患の治療薬を開発するバイオ医薬品企業です。マサチューセッツ州に本社を置き、革新的な治療法の開発に注力しています
https://www.nikkei.com/nkd/company/us/ALNY/
https://www.gilbaneco.com/projects/biopharmaceutical-manufacturing-facility/
18. $LBPH (ロングボード・ファーマシューティカルズ)
ロングボード・ファーマシューティカルズは、神経疾患の治療薬開発に特化したバイオ医薬品企業。主要製品候補はLP352で、てんかんや発達性脳症などに伴う発作の治療薬として第1b期臨床試験を実施中。他にも複数の神経疾患に対する治療法の開発に注力
19. $ASTS (ASTスペースモバイル)
ASTスペースモバイルは、宇宙から直接スマホに繋がる携帯電話ネットワークを構築する企業。人工衛星を使って、地上にいなくても世界中どこでもネット接続できる未来を目指しています。世界45社以上のネットワーク企業との提携により、事業範囲は28億人以上に及ぶ可能性がある。
https://jp.investing.com/news/company-news/article-93CH-818096
https://ast-science.com/2022/04/28/ast-spacemobile-announces-collaboration-with-globe-telecom/
20. $TEM (テンパスAI)
データと分析を活用して医療の個別化を支援するテクノロジー機能を備えた、複数の疾患領域にわたる次世代診断を提供するテクノロジー企業。製品ラインは、ゲノミクス、データ、人工知能(AI)アプリケーションなどがあります。
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/search/us_search/quote.html?ric=TEM.O
https://www.tempus.com/
21. $VRT (バーティブ・ホールディングス)
バーティブ・ホールディングスは、世界各国データセンターや通信ネットワークを支えるインフラ設備を提供する企業です。サーバーや通信機器の安定稼働に欠かせない電源、冷却装置などを製造・販売しており、管理・監視サービスも提供。需要が急増しているAIサーバー市場において、同社の冷却技術は特に重要視されています。
ETF
22. $CONL (グラナイトシェアーズ2倍ロングCOINデイリーETF)
COIN(Coinbase Global, Inc.)の株価の日次パフォーマンスの2倍の動きを目指すレバレッジ型ETF。COINの上昇時には2倍の利益、下落時には2倍の損失が発生する可能性があります。
https://www.investopedia.com/tech/coinbase-what-it-and-how-do-you-use-it/
23. $NVDU (Direxion デイリー NVDA株 ブル2倍 ETF)
NVDA(NVIDIA Corporation)の株価の日次パフォーマンスの2倍の動きを目指すレバレッジ型ETF。NVDAの上昇時には2倍の利益、下落時には2倍の損失が発生する可能性があります。