Weekly Bites! 🍩 vol.3 | Bard ($GOOGL ) vs $MSFT + OpenAI(ChatGPT) 〜最後に笑うのはどっちだ!? & ディズニーのレイオフ
#みんなのトレード
woodstock.clubアプリ上で、先週(2/5-2/11)売買された銘柄ランキングはこれだ!
#直近の決算
先週も多くの企業から決算発表がありました。ここではwoodstock.clubで取り上げたいくつかの決算のまとめについて改めて、ご紹介しておきます。(BEAT!は、決算が予想よりもよかった時、MISS...は予想より悪かった時、INLINEは予想通りだった時をそれぞれ意味しています。)
#気になるトピック
先週の大きな話題といえば、ChatGPT。日本でもたくさんの人がこのAIを使った感想をポストしたり、ソーシャル上での会話が起きていましたね。マイクロソフトに加えて、Googleもこの領域に早々に乗り出してきました。さてどうなることやら。その他、ディズニーのレイオフなんて話題もありました。今回はこの2つを取り上げます。
#1 Bard ($GOOGL ) vs $MSFT + OpenAI(ChatGPT) 〜最後に笑うのはどっちだ!?
AIチャットボットの分野で競争が激化してきています。OpenAIが提供する、ChatGPTはわずか2ヶ月で、1億人のMAUに達し、史上最速で成長したアプリとなりました。Tiktokでさえ1億人のMAUに到達するのに9ヶ月かかったので、ChatGPTがローンチからどれだけ人気があったかお分かりになるかと思います。Googleは2月6日にAIサービス”Bard”を公開し、追いつこうとしています。さて、最後に笑うのはどっちでしょうか?
Googleは先週水曜日のデモでBardを披露しましたが、残念ながら、、そのデモはうまくいきませんでした。最初に機能の紹介をしたTwitter投稿の中での、James Webb宇宙望遠鏡に関する質問の1つ誤った回答をしたと指摘されているのです。(ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の成果について9歳の子どもにどのように説明するか質問されたBardは、世界で初めて太陽系外の惑星の撮影に成功したと回答。しかし正しくは、その快挙は欧州の超大型望遠鏡VLTが達成したものでした。)
このミスの後、Alphabetの株価は7.7%下落し、時価総額から$100Bが一瞬にして消えました。しかし、なぜBardは事実を間違えて答えることになったのでしょうか?AIは事実に対して極めて正確であるべきではないのでしょうか?
ChatGPTを使ってみたことがある人なら、チャットボットに「エミネムのラップみたいに、記事を書いてみて。」とか、「このアクションがうまく行くようにプログラミングコードを書いてみてください。」とかってお願いをして、そのクオリティの高さにびっくりした経験があるかと思います。ボットがこんなにちゃんと動いてくれるなら、とても効率的で生産的に仕事に使えそうな気がしますね。しかしながら、これら二つの例にはある共通点があるのがお分かりでしょうか。どちらも事実に基づく回答を依頼しているわけではないのです。(だからある意味ちゃんと見える回答が返ってきているような気になるのです。)
もし、先ほどのGoogleのデモのなかで、James Webb宇宙望遠鏡についての質問ではなく、「今日の天気についての詩を読んでみて。」って聞いていたらどうだったでしょうか。おそらくボットは、今日の天気についての美しい詩を読み、結果として、Googleは恥をかくことなく、株価も大きく下がるなんてことはなかったでしょう。逆に、ChatGPTなら、先ほどの宇宙望遠鏡の質問に、正しく答えられたのでしょうか?うーん、それはわかりません。でもおそらく言えることは、AIは事実に基づいてその回答が正しいのか正しくないのかを区別することができないのいう事ではないでしょうか。なぜなら、そのモデルが誤った入力情報によって、訓練されているとしたら、回答も誤った情報を出力してしまうからです。ただ、先ほどのエミネムやプログラミングの例のように、事実に基づく正解が特にない場合や、ロジカルな答えを求めるような質問には、驚くべきスピードと質で答えを出せるのです。
NvidiaのAIサイエンティストである、ジム・ファン博士は、GoogleがAIを本格的に展開したとしたら、少なくとも10億人のユーザーに達することができるとツイートしています。
GoogleはChatGPT(Bing)の1億人のMAUにどうやって対抗するつもりなのでしょうか。この領域においては、先行者利益がやはりものを言うのでしょうか。なんとも言い難いところですが、AIが多くの人間の仕事を代替し、最小限のコストで生産性を向上させてくれることは間違いないと思います。最初にAIに取って代わられる仕事はどんな領域だとみなさんは思いますか?
#2 ディズニーのレイオフ
ウォルト・ディズニーの株価は、先週の決算でコスト削減(7000人のレイオフで55億ドルの経費削減。)を発表後、8%も上昇しました。テーマパークが好調との発表で、売上、EPS(1株あたりの純利益)ともに予想を上回った一方で、ストリーミングサービスDisney+の加入者は前年比で1%減となりました。
ここで重要なのは、ディズニーのストリーミングサービスはいまだ10億ドル(約1300億円)以上の損失を出しているということです。(前回決算の15億ドルの損失からは改善されてはいるものの。)。前回のウィークリーニュースレターで取り上げたように、Netflixは2022年にストリーミングで45億ドルの純利益を上げており、非常に好調に推移しています。
今のこの高金利環境下において、2社のこの差はその数字以上に考慮すべき重要な数字です。なぜなら、(金利が高いと言うことは)赤字の事業部門を再度軌道に乗せるために必要なコストが、ますます高くなっていくからです。NetflixとDisneyの両社は、今後、広告課金モデルで競争することになります。(両社ともにすでに広告付きのプランを開始しています。)Netflixがより多くの市場シェアを獲得するために非常に積極的に動いている中で、10億ドルの損失を出しているDisney+が、果たしてこの先、効果的に太刀打ちしていくことができるのでしょうか。
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