Weekly Bites! 🍩 vol.5 | エヌビディアの決算 & コインベースの決算 & Baseの発表
目次
#Company Updates
私たちWoodstockのミッションは、次世代の人々がより良い資産形成をすることができるように応援していくことです。私たちは、革新的なプロダクトを通じて、いわゆる「タンス預金」の問題に変化やインパクトをもたらしたいと思っています。私たちのミッションについてみなさんはどう思われますか?ぜひこのメールへの返信で教えてください!
#1 新しくTikTokのチャンネルを開設しました!
下記ボタンをクリックしてぜひフォローお願いします!🥳(まだ踊ってません!)
このチャンネルでは、主要企業の決算情報だけでなく、初心者のための金融教育コンテンツも配信する予定です。Tiktokをお使いの方は、ぜひ上記「Open TikTok」をクリックして、チャンネルをフォローしてみてね!
#2 アップデート版アプリ(Ver. 1.1.6)をリリースしました!
アプリのタイムラインパフォーマンスを改善し、より使いやすくなりました。今後数週間にわたり、パフォーマンスの改善を継続する予定です。
#みんなのトレード
Woodstock.clubアプリ上で、先週(2/19-2/25)売買された銘柄ランキングはこれだ!
#直近の決算
先週も多くの企業から決算発表がありました。ここではwoodstock.clubで取り上げたいくつかの決算のまとめについて改めて、ご紹介しておきます。先週は、小売、半導体、製薬などいくつか決算がありましたね。(BEAT!は、決算が予想よりもよかった時、MISS...は予想より悪かった時、INLINEは予想通りだった時をそれぞれ意味しています。)
#気になるトピック
#エヌビディア( NVDA 0.00%↑ )の決算
Nvidiaは先週決算を発表し、売上高は予想を若干上回り、EPS(一株当たり利益)も 0.80 ドルの予想に対して 0.88 ドルと上回る結果となりました。しかし、前年同期比では、 NVDA 0.00%↑ の利益は33%減、売上は21%減となっています。そんな中、株価は14%急騰し、236ドルで取引を終えました。 NVIDIAで今何が起こっているのでしょうか。
2週間前のニュースレターvol.3では、AI分野におけるビッグテック同士の戦い(ChatGPT vs Bard)とその理由について述べました。
“GoogleはChatGPT(Bing)の1億人のMAUにどうやって対抗するつもりなのでしょうか。この領域においては、先行者利益がやはりものを言うのでしょうか。なんとも言い難いところですが、AIが多くの人間の仕事を代替し、最小限のコストで生産性を向上させてくれることは間違いないと思います。最初にAIに取って代わられる仕事はどんな領域だとみなさんは思いますか?” (Weekly Bites! 🍩Vol 3)
これらのAIは、LLM(大規模言語モデル)と呼ばれるものをベースにしています。このモデルは、大規模なデータセット(インターネット上のあらゆる公開情報を想像してください)を使って学習されるため、明らかに膨大な計算能力を必要とします。UBSのアナリスト、ティモシー・アルキュリによると、ChatGPTはモデルの学習に1万個のNvidia GPUを使用しており、迅速にスケールアップするためには、さらに多くのGPUが必要になるとのことです。
GPUは、AIのトレーニングのような特定のアプリケーションに関しては、CPUよりも効果的です。競争が激化し、中小企業から大企業までさまざまな業界からの、生成系AI(ジェネレーティブAI)の需要が急増する中、企業向けにAIモデルをトレーニングすることのできる整ったクラウド型サービスを提供しているNvidiaにとっては、大きなチャンスとなり得るかもしれません。
実際、Nvidiaのデータセンター事業は前年比11%増で伸長しています。
NvidiaのCEOであるJensen Huang氏は、決算発表内で、その機会について明確に言及しています。実際、発表の中で75回も「AI」について触れているのです。彼は「AIは転換期にあり、あらゆる産業に広く導入が検討されています。スタートアップから大企業に至るまで、ジェネレーティブAIの多様性と能力に対する関心が加速しているのです。」と述べています。
「私たちは、お客様が生成系AIと大規模言語モデルのブレークスルーを活用できるよう支援する体制を整えています。H100とそのTransformer Engine、Quantum-2ネットワーク・ファブリックを搭載した当社の新しいAIスーパーコンピューターは、フル稼働しています。"
"AI "は、2022年の "NFT "や "Metaverse "に代わる、2023年最も注目を浴びる新しいバズワードの一つであることは間違いありません。 NVDA 0.00%↑ が53倍のPERで取引されている今、このチャンスは本当の持続可能なものなのか、それとも一時的な流行で終わってしまうのか、さあこの先どうなるのでしょうか?
NVIDIA のPER予測 (Finboxより引用)👇
#コインベース( COIN 0.00%↑ )の決算及び、Baseの発表
(*免責事項:著者Brian Yunは$COIN株を保有しています。)
コインベースは先週、決算を発表し、売上、EPSともにアナリストの予測を上回る結果を報告しました。ご存じの通り、2022年は暗号にとっては非常に厳しい、いわゆる「暗号資産冬の時代」で、暗号資産の時価総額はナスダック指数と比較しても、より大きな下落率の1年でした。決算の中でも、昨年業界で起こったいくつかの大きなショック(UST/LUNA、3AC/Celsius/Voyager の破産とそれに続くFTXの崩壊など)について指摘しています。
参考:$COIN 決算資料 https://s27.q4cdn.com/397450999/files/doc_financials/2022/q4/Shareholder-Letter-Q4-2022.pdf
また、決算の中では、レイオフによってOPEX(業務費や運営費など事業運営をしていくために、継続して必要となる費用)を引き下げたこと、2022年通年のEBITDA -$371Mが、以前発表した-$500Mのガイダンス内に収まったことも発表されました。加えて、USDCの金利収入の急増(金利の上昇に伴い手数料を多く獲得)についても述べられていました。 そして、決算発表の2日後にはCoinbaseがイーサリアム上に構築された独自のレイヤー2チェーン、Baseを導入するという大きな発表を行いました。これは一体どういうものなのか、ちょっと見ていきましょう。
出典: https://www.coinbase.com/blog/introducing-base
簡単にいうと
Baseは安全で、低コストで、開発者に優しいEthereum L2で、次の10億ユーザーをweb3にもたらすために構築されたものです。 Baseテストネット上で今日から構築を始め、来るメインネットローンチにご期待ください。
との発表です。
まずCoinbaseは、新しいブロックチェーン「Base」の目的は、「安全性」「低コスト」「開発者に優しい」チェーンを提供することで、次の10億人のユーザーをWeb3に連れてくることだとしています。Web3とは、決済、Defi、NFT、SNS、ゲームなど、ブロックチェーン上の分散型アプリケーション(文字通り、中央集権的なプラットフォームを持たずに、自分のアイデンティティを中心としたチェーン上で動くもの)を意味します。では、Coinbaseはどのようにして「安全性」「低コスト」「開発者に優しい」チェーンを実現し、開発者がWeb3アプリケーションを作れるようにするのでしょうか。
まず、「安全性」について
ネットワーク上のすべてのコンピュータから提供される膨大な計算能力を持つイーサリアム・ブロックチェーン(レイヤー1)により保護されており、第三者が干渉することは事実上不可能です。
次に「低コスト」
昨年9月、イーサリアムは「プルーフ・オブ・ワーク」から「プルーフ・オブ・ステーキング」にアップグレードする「ザ・マージ」を完了し、エネルギー消費が少なく、新しいスケーラブルなソリューションの実装に適しています。ロールアップは、Ehtereumのベースレイヤーの上に構築されたレイヤー2プロトコルであり、処理能力を向上させ、ガス料金を削減するように設計されています。コインベースのBaseはイーサリアムのレイヤー2技術で構築されているため(コインベースはBaseがレイヤー2のブロックチェーンOptimismと共同で構築されていると言及)、低コストで高速な取引を実現することができるのです。
そして、「開発者に優しい」
「安全性」と「低コスト」はとても大切な一方で、Optimismのチェーンをフォークすれば、誰でもこれら二つについては実現することができます。「開発者に優しい」というのは、まさにCoinbaseが独自に暗号資産のエコシステムに価値を与えられる領域なのです。なぜでしょうか?Coinbaseは、すでに1億1000万人の「認証済み」ユーザーを抱えています。彼らは決済ネットワークや取引所を通じて、これらのユーザーをそのまま誘導、つまりフィアット通貨(:円やドルなど中央銀行が発行した通貨)を暗号通貨に変換する能力を持っています。現在、これらのユーザーをWeb3アプリに接続するための橋と高速道路を建設しているのです。なぜ「開発者に優しい」のか?それは、なぜなら、Web3の開発者が「Base」で構築する限り、彼らはCoinbaseのユーザーと製品にアクセスでき、ユーザーは他のL1およびL2チェーンへのアクセスも持つことができるからです。次のイラストを見てください。
この戦略がうまくいけば、Web3アプリケーションが日常生活者にとって使いやすくなり、Coinbaseだけでなく、他の暗号資産のエコシステムにとっても大きな意味を持つでしょう。Coinbaseは、日常的にビットコインや暗号通貨を購入することを容易にしました。次はWeb 3アプリケーションをみんなが日常的に使うのを簡単にしてくれるでしょうか?今後の展開に注目です。(ただ、この発表を受けて、 COIN 0.00%↑ の株価は今のところほとんど動いていません。)
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