オクロ株価 5日で+99%急上昇!! OpenAIアルトマンの考える原子炉開発の将来性
OpenAIサム・アルトマン氏が会長を務めるオクロの株価($OKLO)は先週の過去5日間で+99%もの急上昇を見せ、その将来性に期待が集まっています。
OpenAIサム・アルトマン氏が会長を務めるオクロの株価($OKLO)は先週の過去5日間で+99%もの急上昇を見せ、その将来性に期待が集まっています。Woodstockアプリ内でも売買が積極的におこなわれました。
本記事では、米国投資アプリを運営するWoodstock経済部が
・株価が上昇したオクロってどんな企業なの?
・なぜオクロの株価は上昇したの?
・オクロの将来性は?
という方への疑問を持った方に向けて、オクロの事業内容、独自性、そして将来性について掘り下げていこうと思います。
(*本記事は現状を分析した筆者個人の見解を述べるに留まり、決して株価の将来を保証するものではありません。)
目次
オクロ株価が5日で+99%急上昇!! OpenAIアルトマンの原子炉開発事業って?
大手企業が続々と原子力エネルギーに投資を発表が原因か
4. Oklo($OKLO)はWoodstockで200円からお取引可能!
1. オクロ株価が5日で+99%急上昇!! OpenAIアルトマンの原子炉開発事業
1-1.オクロ(Oklo)とはなんの会社?どんな事業をしている?
オクロ(Oklo Inc.) OKLO 0.00%↑ は、アメリカを拠点とするエネルギー企業であり、主にSMR(小型モジュール原子炉)の開発を行い、クリーンエネルギーの持続的供給を目的としています。
SMR(Small Modular Reactor : 小型モジュール原子炉)とは、従来の大型原子力発電所と比べてコンパクトで柔軟性の高い次世代の原子炉技術です。
近年AIの需要が急速に拡大しており、持続的かつ膨大な電力の供給が必要となっています。
しかし、現状の再生可能なクリーンエネルギーではその需要を満たすことが難しい状況です。
このような背景から、小型モジュール原子炉(SMR)が新たな解決策として大きく期待されています。OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏が会長を務める企業「オクロ(Oklo)」は、クリーンかつ持続可能なエネルギー供給を目指しています。
1-2.オクロの特徴
オクロの設計する小型高速炉「オーロラ(Aurora)」は、従来の大型原子炉とは大きく異なり、燃料補給なしで最大20年間稼働可能です。ウラン235の濃度の高い独自の燃料源を使用して、これを実現しています。
オクロは、2019年に米国エネルギー省からアイダホ国立研究所での最初の炉のサイト使用許可を取得するなど、規制対応において大きな進展を遂げています。これにより、2026年までに最初の商業炉を稼働させる計画を持つ、米国での先進的な核技術の展開におけるリーダーとしての地位を確立しつつあります。
1-3.小型モジュール原子炉(SMR)技術の特長は?
SMR(小型モジュール原子炉)は従来の大型原子炉とは何が違うのでしょうか?
日本原子力開発機構の記事を元に、わかりやすく大きく3つのポイントに分けて解説します。
a.高度な安全性
SMRは、その小型化と低出力化という設計思想により、安全性を飛躍的に向上させています。
固有安全性
原子炉の構造自体に安全性を組み込むことで、事故発生時に特別な操作や外部からの電力供給なしに、自然に核分裂反応を停止し、自然に冷却できるよう設計されています。
安全系設備の簡素化
複雑な安全システムを必要とせず、よりシンプルで信頼性の高い安全系設備の構築が可能となります。 これにより、故障や人為的ミスのリスクが低減され、より安全な運用が可能となります。
建設・保守コストの削減
安全系設備の簡素化は、建設コストや保守コストの削減にも貢献します。
b. 効率的な工場生産
SMRは、モジュール化された設計を採用しており、工場でユニットを製造し、輸送・組立を行うことが可能です。
品質の安定化
工場での一貫生産により、高い品質を安定的に確保することができます。
工期の短縮
現場での作業が最小限に抑えられるため、建設期間を大幅に短縮できます。
建設コストの削減
工期の短縮や現場作業の効率化により、建設コストの削減が可能となります。
c. 多様なニーズに対応する柔軟性
SMRは従来の大型原子炉と比較して、設置場所や運用方法における柔軟性が高いという利点があります。
設置場所の多様性
送電網が未発達な地域や、電力需要の規模が小さい地域にも、需要に応じた規模の原子炉を設置することが可能です。 これは、エネルギーアクセスが限られている地域への電力供給にも貢献します。
多様なエネルギー供給発
発電だけでなく、蓄熱設備との組み合わせによる電力供給の調整、水素製造、産業や地域への熱供給など、多様な用途での活用が期待されています。 これは、再生可能エネルギーの不安定な電力供給を補完する役割も担うことができます。
SMRはこれらの特長により、カーボンニュートラル実現に貢献する、安全で持続可能なエネルギー源として、世界的に注目を集めています。
1-4.サム・アルトマン氏がオクロの会長を務めている理由
アルトマン氏は、2015年10月にオクロに投資支援を開始し、初期段階での投資を通じて会社に参加しました。その後、2021年3月に正式に会長に就任しています。現在、アルトマン氏の株式保有率は6%と報じられています。
アルトマン氏は「クリーンで信頼性が高く、手ごろなエネルギーを大規模に供給できる原子力エネルギーの可能性に長い間興味を持ってきた」と述べ、核融合エネルギーへの長い関心を表明していました。(日経)
ChatGPTなどに活用されているAIデータセンターなどに莫大な電力が必要となるため、アルトマン氏の関与は納得がいきます。
核融合エネルギーは、近年クリーンなエネルギーとして注目されており、マイクロソフトやアマゾンなども核融合関連の新興企業に出資をしています。
アルトマン氏は、その核融合関連の新興企業の中でもオクロを「核融合による先進的エネルギーソリューションの商業化において、最も有利な位置につけている」と評価したと報じられています。
2.オクロ株価 急成長の原因は?
オクロの株価は、ここ5日で99%上昇し、一時19.72ドルの過去最高値を記録しました。これは、Amazon、ケン・グリフィン氏、Googleが次世代原子力エネルギー企業に投資したことが発表されたことを受けたものと見られています。
今年に入ってから、大手企業は以下のような動きが見られています。
2024年3月
Amazon AMZN 0.00%↑ がTalen Energyから原子力によるデータセンターを購入。
2024年9月
Microsoftがエネルギー供給会社のConstellation Energyと20年間の原子力エネルギー供給契約を締結しました。これはペンシルベニア州のスリーマイル島原子力発電所の一部を復活させる計画です。
2024年10月14日(月曜日)
Google GOOG 0.00%↑ がカリフォルニア拠点のKairos Power(カイロスパワー)から原子力エネルギーを購入する計画を発表しました。これは小型モジュール式原子炉(SMR)の開発を支援するものです。
2024年10月16日(水曜日)
Amazon AMZN 0.00%↑ がエネルギー企業との新たな協定を発表し、ワシントン州で4つのSMRを建設する計画を明らかにしました。また、SMR開発企業であるX-Energyに5億ドルを投資すると発表しました。
上記のように、先週はGoogleとAmazonから原子力エネルギーに対する発表があり、原子力エネルギー市場全体への関心が高まったことで、オクロの株価上昇に繋がったと見られます。
3. オクロと小型原子炉の将来性は?
これまで述べたように、原子力エネルギーには大きな注目が集まっています。そのほかSMR関連の米国の主要企業は以下のようになっています。
3-1. SMRその他主要企業
タレン・エナジー社 / Talen Energy ( TLN 0.00%↑ )
今年米Amazonとデータセンター原子力エネルギーへの投資強化を発表。新型小型モジュール炉(SMR)の建設を可能にする取り組みなどが含まれている。
コンステレーション・エナジー / Constellation Energy CEG 0.00%↑
先月、Microsoftがエネルギー供給会社のConstellation Energyと20年間の原子力エネルギー供給契約を締結。
ニュースケール社 / NuScale( SMR 0.00%↑ )
アイダホ州で商業用SMRを開発中ですが、建設コストの上昇によりプロジェクトが中止される事例もあります。
Xエナジー社 / X-energy(非公開)
高温ガス炉のXe-100を開発し、ダウ社と協力してテキサス州でのプロジェクトを進めています。2050年までにカーボンニュートラルを目指しています。
カイロスパワー社 / Kairos Power(非公開)
フッ化物溶融冷却高温炉(KP-FHR)の技術開発を進め、2023年12月には実証炉建設の許可を取得しました。上記で紹介した10月16日にGoogle GOOG 0.00%↑ が小型原子炉建設を支援すると発表した企業です。
3-2. 小型モジュール原子炉(SMR)の将来性は?
アメリカ政府は2050年までに原子力発電容量を3倍にする目標を掲げており、SMRが重要な役割を果たすと考えられています。
特に、上記で述べたようにグーグルやアマゾンなどの大手企業がSMRからの電力購入契約を結ぶ動きが見られ、市場の拡大につながる可能性があります。グーグルは2030年までに最初のSMRを稼働させる計画であり、アマゾンも複数のSMRプロジェクトと契約しています。
一方で、いくつかの課題も存在します。特に、高コストな電力供給者を見つけることが難しいという点が挙げられます。SMRがスケールメリットを発揮するまでには時間がかかるため、その間は比較的高コストとなる電力供給者との契約が必要となります。
4. Oklo( OKLO 0.00%↑ )はWoodstockで200円からお取引可能!
Oklo OKLO 0.00%↑ はWoodstockアプリでお取引可能です!また 、今回紹介した原子力関連ではコンステレーション・エナジー CEG 0.00%↑ もWoodstockアプリ内でお取引が可能です。
是非下記リンクからWoodstockアプリを開いて、原子力関連銘柄をチェックしてみてください!
https://apps.apple.com/jp/app/%E6%A0%AA-%E6%8A%95%E8%B3%87-%E6%A0%AA%E4%BE%A1%E6%83%85%E5%A0%B1-woodstock/id1581363155?l=en-US
参考:
https://www.jetro.go.jp/biznews/2024/10/9f4e0fc76c0a2f04.html
https://www.oklo.com/overview/default.aspx
https://www.businessinsider.com/amazon-google-microsoft-openai-big-tech-investment-nuclear-ai-race-2024-10#amazon-1
https://world-nuclear-news.org/Articles/Oklo-plans-to-go-public-and-accelerate-business-p
https://www.jaea.go.jp/04/sefard/ordinary/2022/2022090901.html
#今週の決算スケジュール (2024.10.21〜)
今週は以下の企業が決算を発表予定です。
(©️Earnings Whispers @eWhispers Xより)
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【会社概要】会社名: Woodstock株式会社
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金融商品取引業者 登録番号:関東財務局長(金商)第3024号
加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会
代表者氏名:ブライアン ジェフン ユン
設立: 2021年3月3日
ウェブサイト: https://www.woodstock.club/
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